賞味期限切れの長期保存パンは食べられるか?期限切れの対処法を解説

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災害時に備えて、災害対策用の備蓄は万全ですか?ひと昔前は、備蓄用の食料といえばカンパンなどの味気ないものばかりでした。しかし、近年は種類も増え、味も申し分ありません。長期保存パンもその一つです。パンでありながら賞味期限が7年の長期保存パンもあります。しかし賞味期限が切れてしまったパンは、食べられるのでしょうか。ここでは賞味期限切れの長期保存パンが食べられるのか、期限切れになったものの対処法について解説します。

 

賞味期限切れの長期保存パンは食べられる?

賞味期限切れの長期保存パンは、賞味期限が切れたからといって、食べられないわけではありません。その理由を解説します。

賞味期限切れでも食べられる

「賞味期限」というのは、開封しない限り、決められた保管方法できちんと保管すれば、その年月日までは美味しく食べられる期限のことです。期限を過ぎたからといって、すぐに食べられなくなるわけではありません。主にスナック菓子や缶詰め類、ペットボトル飲料などに記載されています。

一方、「賞味期限」と似た表示に「消費期限」という表示があります。これは指定の保管方法できちんと保管した場合、表示の年月日までは安全に食べられる期限のことです。消費期限を過ぎたら食べない方がよいとされています。主にお弁当やサンドイッチ、生ケーキなどに記載されています。

どちらにも共通することは、指定の保管方法できちんと保管することと、開封後はなるべく早く食べることです。ただし、「賞味期限」と「消費期限」の違いは、期限が過ぎても食べられるか、期限を過ぎたら食べない方がよいかという点になります。

食べるかどうかは自己判断で決める

賞味期限は、製造したメーカーが美味しさを保証してくれる期限です。ただしメーカーが指示する適切な保管状態で保管した場合に保証するという内容です。賞味期限が切れた長期保存パンを食べる場合は、健康被害が発生しても、製造したメーカーに責任はありません。

万が一、賞味期限切れの長期保存パンを食べて体調不良を起こしても、それは自己責任だということは覚えておきましょう。保管状態が悪いと細菌に侵されている場合もあります。賞味期限が過ぎているものを食べる場合は下記のような点をチェックして食べるようにしてください。

  • 缶タイプのものは缶にへこみやサビなどはないか
  • アルミの袋に穴は開いていないか
  • 目で見てカビなどが発生していないか
  • においをかいで、異臭を感じないか

 

賞味期限切れになった場合の対処方法

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長期保存パンの賞味期限は、製造したメーカーによって違いますが、主に3~5年です。ここでは賞味期限切れになってしまった場合の対処方法について解説します。

問題なければ食べる

賞味期限切れになっていても、食べることに問題がなければ、食べてしまいましょう。賞味期限切れでも、風味も味覚も変わらない場合があります。またこの場合、避難所で食べるわけではないので、ジャムやはちみつをつけたり、フライパンで温めて調理したりして食べてみることもおすすめです。ただし、賞味期限切れの長期保存パンを食べる場合、パンの状態を自分でよくチェックしてから食べるようにしてください。

寄付する

賞味期限切れのものは無理ですが、賞味期限切れまでまだ1カ月以上の猶予がある食品に関しては、支援を必要とする各施設や、団体に寄付できます。企業や学校など大ロットで備蓄していた長期保存パンが、あと1カ月で賞味期限を迎える、などという場合におすすめの処分方法です。寄付可能な食品の条件は、原則賞味期限が1カ月以上あるものが引き取りの対象です。十分食べられるにもかかわらず、活用されない食品を受け取り、必要とする方々へ提供する社会活動している団体を通じて、寄付できます。

 

賞味期限切れにしない方法

長期保存パンは保存期間が長いので、収納棚などの保管しておくと、つい賞味期限を忘れてしまいがちです。そこでここでは、賞味期限切れにしない方法をいくつかご紹介します。ぜひ実践してみてください。

目に見える場所に日付シールを貼って管理する

オーソドックスな方法ですが、長期保存パンなどの備蓄食品の、それぞれ目立つところに賞味期限の日付を記載したシールを貼って管理してみましょう。また賞味期限が近いものをひとまとめにして、期限の日付を記載したシールを貼って管理するのも、簡単にできる方法です。一般的に賞味期限の表示は、小さく記載されているので、一目でわかるようにしておくと、賞味期限を見逃してしまうことを防げます。

定期的に買い替えして管理する

長期保存パンなど備蓄用食品を定期的に買い替えて管理することで、賞味期限切れを防げます。たとえば一年に一度、収納庫をチェックする習慣をつけて買い替えたり、備蓄のままにしないで期間を決めて食べてしまい、食べた分を補充したりすることもおすすめです。

一覧表を作って管理する

一覧表を作って管理することもおすすめです。一度一覧表を作っておけば、一覧表を見ればいつでも賞味期限を把握できます。企業などの場合は、エクセルを利用して一覧表を作れば簡単です。決まっている担当者が管理するのであれば、スマホのアプリやスケジュール機能などを活用してみましょう。

企業のお知らせシステムなどを利用して管理する

メーカーによっては、登録しておくと、購入した商品の賞味期限を知らせてくれるシステムを導入していることがあります。スマホやパソコンに、賞味期限が近づくタイミングで、メールで知らせてくれる便利なシステムです。これなら自動でお知らせが来るので、チェックする手間が省けます。

 

まとめ

種類が豊富で美味しいことで、備蓄用食品の中でも注目されている長期保存パンは、賞味期限切れでも食べられないわけではありません。ただし賞味期限切れのものを食べるときは、万が一、体調不良が生じても、それは自己責任です。食べる前にきちんとチェックして食べるようにしてください。賞味期限切れにならないよう、備蓄しているもののチェックも忘れないようにしましょう。

京都府木津川市の「萬友商事株式会社」は、災害時に役立つ備蓄用食料・飲料水をはじめ、生活用品、防災用品などを販売しています。備蓄用食品では、保存期間5年 ロングキープブレッド/長期保存パンをはじめ、賞味期限や保存期間の長い備蓄用食品を取り扱い中です。「安心の備え」で皆様へ協力いたします。防災備蓄をご検討の事業者様、学校様、自治会様、管理組合様、病院様、各種施設様など、ご希望の商品がございましたら、在庫をチェックしたうえで見積書を発行しますので、お気軽にお申し付けください。