消火用具は消火器だけではない!防災に使える種類について解説

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企業や学校、自治会などの施設では、いつ火災が起きるかわかりません。火災に備えて、被害拡大を防ぎたい方もいるでしょう。とくに注目されるのは消火器ですが、防災に使えるのはこれだけではありません。消火バケツや投てき消火剤などのバリエーションを知り、状況に合わせて適切な消火作業ができるようにしましょう。今回は火災対策を考える施設スタッフのため、消火用具の種類をまとめました。

 

主な消火用具4種類を紹介

ここでは消火用具の種類を4つ紹介します。一般的なのは消火器ですが、ほかにも消火バケツ、エアゾール式消火用具、投てき消火剤があります。それぞれの特徴を知り、適切な準備に役立ててください。

消火器

消火器は付属のホースを通して消火剤を噴射し、火を消します。火から離れたところから噴射できるので、安全に消火できるのがメリットです。施設によっては、消防法令等により防火対象物等に業務用消火器を置かなければなりません。そのためさまざま施設で消火器が見られます。

主流の消火器は蓄圧式で、容器内で圧縮を受けた空気や圧縮ガスなどにより、消火剤を噴射できます。このような圧力によって消火剤はホースを通り、対象物に放たれるのです。施設で火災が起きたときは、被害拡大を防ぐため消火器で早めに対処しなければなりません。そのため緊急時に使える消火用具として重宝されています。以上から消火器は消火用具としては一般的で、多くの施設に置かれています。

消火バケツ

消火バケツは、水を入れて火にかけられる用具です。消火器を設置できない場所では、こちらが役に立つでしょう。本来は防火用に使いますが、種類によってはタンク状になっていて、飲料水の保存にも役立ちます。そのため火災だけでなく、災害時にも役立つでしょう。

消火バケツは、水の出る設備の近くに置きましょう。付近で火災が起きたときは、水道などから水を汲み、対象物にかけられるからです。水を保存するタンクとして使うなら、災害に備えて複数を準備してください。被災者への給水や、手洗いなどのサポートに使えるからです。消火バケツは消火用具として売られていますが、タンク状なら防災グッズとして幅広く活用できます。

エアゾール式消火用具

エアゾール式消火用具は、消火器よりも小さいサイズで、噴射に使いやすいといえます。中には消火薬剤が入っており、内部のガスの圧力でスプレーのように放射され、火を消すしくみです。消火器は粉末があたりに散乱しやすいので、後始末が大変なときはエアゾール式消火用具を使いましょう。施設の場合、火を扱う業務で発火が起きるかもしれないので、すぐに消せるように置くのがおすすめです。

たとえば学校では調理実習や理科の実験などで、発火が起きるかもしれません。このときに決まった場所にエアゾール式消火用具を置けば、すぐに火を消せます。ほかの施設でも石油ストーブの引火や、火の不始末などによる火災でも、初期段階の消火に役立ちます。消火器に限らず、エアゾール式消火用具を置けば、火の対策を充分にできるでしょう。

投てき消火剤

投てき消火剤は、火に投げ込むことで消火できる用具です。持ち運びがしやすいので、簡易的な消火作業に役立ちます。投てき消火剤はまとまった火が起きてしまったときに、短時間で消火できます。火元に近づきすぎないで対処できるので、火傷のリスクも抑えられるでしょう。

投てき消火剤の特徴は、その扱いやすさです。子どもや高齢者でも使いやすく、投げるだけで火を消せます。また投てきによる消火は、避難路や安全確保に役立つでしょう。中身は無害なので、健康面のリスクも少なく、後始末もしやすいといえます。このように投てき消火剤は、手軽に火を消せる用具なので、消火器とともに施設に置くのがおすすめです。

 

施設では複数の消火用具を常備しよう

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施設の防火対策では、消火器に限らず複数の消火用具を常備してください。場所によっては消防法等で消火器の設置を義務づけられています。しかしそれだけでは、適切な防火対策ができない可能性があるのです。場所に応じて消火バケツや、投てき消火剤なども合わせて設置すれば安心できます。

消火器のデメリットとして、後始末の大変さが挙げられます。飛び散った粉末で周辺が汚れてしまい、掃除が大変になるでしょう。消火作業でのリスクを抑えたい場合は、エアゾール式消火用具や、投てき消火剤の使用も考えてください。これらは内部の物質が飛び散るリスクが少なく、後始末が少ないといえます。施設ではさまざまなシチュエーションを想定して、消火器だけでなくほかの用具も置きましょう。

 

まとめ

消火用具は消火器だけでなく、さまざまな種類があります。消火バケツやエアゾール式消火用具、投てき消火剤もチェックしてください。状況に合わせて使い分ければ、リスクを抑えながら消火作業を済ませられます。適切な対処ができるように、施設では複数の消火用具を用意しましょう。

「萬友商事株式会社」では消火器に加え消火バケツ、エアゾール式消火用具、投てき消火剤を販売しています。施設の状況に合わせて、複数の消火用具の注文も可能です。消火器だけでなくそれ以外の用具を準備すれば、いざというときに安心できます。注文をご検討の方は、公式サイトの商品リストを確かめてください。