災害時は停電になることもあり、夜間は灯のない中で移動しなければならないこともあります。そのため、一家に一つは防災ライトを準備しておく必要があります。しかし、防災ライトにはさまざまな種類があるため、どれが良いのか迷ってしまうでしょう。ここでは、防災ライトの種類や特徴とともに、選び方のポイントなどもご紹介します。
防災ライトの種類
防災ライトは、懐中電灯、ヘッドライト、ランタンと大きく3つの種類に分けられます。それぞれ特徴が異なり、使用に適したシーンも異なります。
懐中電灯
懐中電灯は携帯性に優れ、手元や足元を照らすのに適している防災ライトです。懐中電灯の光は、比較的遠くまで照射できます。とくに高出力のモデルでは、数十メートル以上の範囲まで明るく照らすことが可能です。アウトドアや非常時の照明として活用されることもあり、耐衝撃性や防水性を備えたモデルもあります。
ヘッドライト
ヘッドライトはストラップで頭に付けて使用するため、両手が自由に使えます。頭の向きと光の向きが連動するため、常に視界を明るく照らせるのが特徴です。夜間の作業や、両手がふさがっている時の移動に重宝します。ただし、一方向しか照らせないため複数人での仕様には向いていません。ストラップが緩いとずれてくるため、ストラップがしっかりしているものを選びましょう。
ランタン
ランタンは光が全方向に向かって照射されるため、空間全体を明るく照らせます。メインの防災ライトとして、部屋の照明に用いるのが一般的です。一部のランタンには、明るさの調整や点滅モードなどの機能が付いています。また、USBポートを備えたものや、充電池や太陽光パネルを使用して充電できるものもあります。
防災ライトを選ぶポイント
防災ライトを選ぶ時は、次の6つのポイントに留意して選びましょう。
明るさ
防災ライトの明るさは、緊急時に必要な視界を提供するために重要です。実際に使ってみると、イメージしていたよりもライトが明るくないというケースもあります。ライトのルーメン数を確認し、広範囲に照射できるかどうかもチェックしましょう。懐中電灯やヘッドライトは200ルーメン～400ルーメン、ランタンなら3000ルーメンほどの明るさを選ぶのがおすすめです。
電源オプション
防災ライトは、一般的に充電式バッテリーや乾電池で動作します。長時間使用する必要がある場合、充電式バッテリーは便利ですが、バッテリーの寿命にも注意が必要です。替えのバッテリーがないと、充電が完了するまで使えないこともあります。乾電池は電力が安定しており、切れたら電池を入れ替えるだけですぐに使えるので便利です。ただし、切れた時のために乾電池をたくさん用意しなければなりません。そのほか、太陽光や手回しクランクなどの代替電源オプションも検討できます。
機能性
防災ライトには、さまざまなモードや機能があります。異なる明るさのモードがあると、シーンに合わせて明るさを変えられるので重宝します。また、点滅モードやSOS信号など、緊急時に役立つ機能があると便利です。一部のライトには、USBポートやラジオ、モバイル充電器などの追加機能も備わっている場合があります。必要な機能を備えた防災ライトを選びましょう。
耐久性と耐候性
防災ライトは、必ずしも安定した環境の下で使用できるわけではないため、緊急時やアウトドアでの使用に耐える必要があります。耐衝撃性や防水性があるかどうかを確認しましょう。また、頑丈な作りであるか、長期間の保管にも耐えるかも確認が必要です。
取り扱いの簡便さ
緊急時には素早く使用できることが求められるので、操作が簡単で使いやすい防災ライトを選ぶことが大切です。とくに、お年寄りや小さい子どもがいる場合は、使いやすさは重要になります。ボタン配置やスイッチの使いやすさを確認し、操作方法が直感的であるかどうかを判断しましょう。
ポータビリティ
防災ライトは、緊急時に持ち運ぶ必要のある場合があります。軽量かつコンパクトなデザインであるかどうかを確認し、携帯性が高いかどうかを考慮しましょう。持ち手やハンドストラップなどの付属品があると便利です。
まとめ
防災ライトは、災害時に使用することを考慮して、携帯性や機能性に優れたものを選ぶことが大切です。ただし、購入しただけで満足するのではなく、実際に使ってみて明るさや携帯性、機能性などを確認しておく必要があります。また、充電式のものは、緊急時にすぐ使えるように、定期的に充電することを忘れないようにしましょう。
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