備蓄用食料品と非常食との違いとは!備蓄用食料品を備蓄するポイントの解説

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近年、全国各地で地震や台風などの自然災害による大規模な被害が頻発し、被災地の食料供給が途絶えるケースも多いと耳にします。被災地で避難を余儀なくされた方のストレスは想像を絶します。ましてや食料の不足は気力も体力もなくなってしまうことでしょう。そこでここでは、備蓄用食料品と非常食の違いと、自治体などが考えるべき備蓄用食料品の備蓄のポイント、賞味期限切れにしないポイントについて解説します。

 

備蓄用食料品と非常食との違い

災害時などは、どのようなものでも備えがあれば安心です。水はもちろん食料もそうです。災害時用に備えておく食料を「備蓄用食料品」といいますが、ネット販売などで検索すると「非常食」というものも目にします。ここでは備蓄用食料品と非常食の違いを解説します。

備蓄用食料品とは

備蓄用食料品というのは、長期間にわたり、食べ物が手に入らなくなる事態を想定して、大量に備蓄されている食料です。この際に用意する食料は、長期保存できるご飯やパン、おかずになる缶詰など普段の食事とあまり変わらないものが中心です。

非常食とは

非常食とは、文字通り非常時の食料のことです。食べ物が手に入らないものの、それが一時的だとわかっている事態に備蓄するものです。持ち運びがしやすく、軽量でかさばらない食べ物が選ばれます。地震や津波、噴火などの災害で、一時避難する場合の備えです。突然災害に遭遇した際や、その災害から安全な場所へ避難する際の手助けにも活用します。「備蓄しておかなければ餓死する」というような、災害の食べ物ではありません。たとえば徒歩で数十キロを歩いて帰宅する際のエネルギー補給や、短期間の避難による体力維持などが目的です。

 

備蓄用食料品を備蓄するポイント

一般家庭であれば家族の好みの食料や、人数分の量を備蓄しておくのでかまいません。しかし、自治体や病院などの各施設では、それぞれの好みなど把握しきれません。災害などに見舞われてしまった際に、自治体などの団体が備えておきたい備蓄用食料品の備蓄のポイントを解説します。

できるだけ普段の食生活と変わらないものを選ぶ

備蓄用食料品が必要の事態になった場合、その期間を考えると数週間~数ヶ月に及びます。その間、被災者の人たちが健康に、そしてストレスをためずに過ごすためには普段の食生活と変わらないものを選んで、備蓄するべき食べ物を選びます。その期間のストレスは想像しがたいものです。しかし、普段の食生活と変わらない食べ物を摂取することで、不要なストレスを軽減できます。

ただでさえストレスがたまりやすい避難生活を、少しでも快適に過ごすためです。災害時は、避難所ではもちろん、自宅にとどまるにしても、調理器具などがあまり使えません。普段の食生活に近い種類の食べ物が用意できれば、食事をストレスのはけ口として、肉体的にも精神的にも、健康が保てます。

賞味期限が長いものを選ぶ

発生しないことに越したことはありません。しかし、いつ起こるかわからない災害への備えは、避難期間が長くなることを想定し、食料は賞味期限が長いもの選びましょう。この点は非常食と異なる点です。たとえば下記のような食料は常温で長期保存可能です。

  • 長期保存パン
  • アルファ米
  • シリアル
  • カップ麺
  • 即席の味噌汁、スープ
  • レトルトパウチ食品(カレー・丼もの・おかず・野菜)
  • 缶詰(魚・肉・豆類・野菜・フルーツ)
  • パック入りの野菜ジュース

主食・副食・缶詰は必ず選ぶ

長期間になることを想定し、健康面も考慮して、主食・副食・おかずになるものを考えて備蓄します。

主食:米、パン、パスタ、麺類
副食:レトルト食品、缶詰
おかず:レトルト食品、缶詰

年齢やアレルギーなど考慮した食品を選ぶ

災害に遭遇するとさまざまなストレスがたまります。食欲が落ちる人も少なくありません。備蓄用食料品を選定する際は、いろいろな人を想定して食料を揃えます。

  • 食物アレルギーの備え
  • 年齢に合わせた食べ物
  • 乳幼児用の離乳食
  • 粉ミルク
  • 高齢者が食べやすいレトルトな食料

 

備蓄用食品を賞味期限切れにしない備蓄のポイント

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地震大国といわれる日本では、近年、地震による大きな被害を受けた地方があります。災害で道が閉鎖されてしまうと、支援が遅れる場合もあるので、調理しなくても食べられる3日分の備蓄食を準備しておくことが必要だといわれています。備蓄用食料は賞味期限が長く、常温で長期保存可能なものです。賞味期限は製造から約3~5年間、レトルト食品であれば、おおむね1~2年間です。

一般家庭の場合の賞味期限切れにしないポイント

一般家庭であるならば備蓄用食料として準備した缶詰や食品も、普段から普通の食事として食べて、食べた分だけ補充すれば、賞味期限切れになることを気にせず備蓄できます。

団体や企業などの場合の賞味期限切れにしないポイント

企業や団体などの場合、備蓄用食料を賞味期限切れにしないポイントは、期限が近づいた缶詰などの食品は、災害訓練の際に従業員などに配布して食べてしまう方法です。また、まだ安全に食べられるにもかかわらず、破棄することを余儀なくされている食料があります。これは、食べ物を必要とする貧困者を支援する、フードバンク活動しているNPO法人などへ提供することで、食べ物を廃棄することなく有効利用できます。

 

まとめ

備えあれば安心です。備蓄用食料品は長期間にわたり、食べ物が手に入らなくなる事態を想定して、大量に保存する食べ物です。自治体や病院などの施設が備蓄するには、備蓄用食料品のポイントを押さえ、少しでも被災者の方のストレスを、緩和できる食事を考えて備蓄しておきましょう。自治体などで備蓄する場合は、備蓄する量も多くなります。賞味期限切れが近いものは破棄することなくNPO法人などに寄付して有効活用してください。

京都府木津川市の「萬友商事株式会社」は、火事・地震・台風といった災害時にお役立ていただけるような備蓄用食料・飲料水をはじめ、生活用品、防災用品等の販売をしています。個人はもちろん、企業、団体様用に大ロットでの販売もしています。備蓄用食料品として事業所3日間滞在セット、長期保存パン、アルファ米のご飯、クッキーやビスケットのお菓子など品数は豊富です。

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