イベントや工事現場などでよく見かける仮設トイレですが、防災グッズとしても重要です。施設によっては、地震や豪雨などの災害に見舞われ、従来のトイレが使えない場合もあるでしょう。対策として仮設トイレを用意したい方もいます。その概要と選び方を学べば、災害時の適切な備えで、人々の排泄の問題を解決できるでしょう。
今回は防災グッズを検討中の施設スタッフのために、防災に役立つ仮設トイレの選び方をまとめました。こちらを参考にすれば、防災グッズとしての基礎知識を踏まえ、適切なものを選べるでしょう。
防災グッズとしての仮設トイレとは?
仮設トイレは簡易的に組み立てられる設備のひとつで、従来のトイレがなかったり使えなかったりする場所に置けば役立ちます。一般的なものは、分厚い天井と壁で組まれた箱型のものです。しかし防災グッズとしては、テント型のセットがほとんどです。このような簡易トイレがあれば、多くの人々が避難してきたときに、排泄の問題を解決できるでしょう。
人間の日常生活において排泄は欠かせませんが、災害ではそれに関する問題がつきものです。たとえば大地震が起きた場合、自治体から避難所へ仮設トイレが届くまで、3日以上かかるケースもあります。交通インフラのダメージや、物資の準備に時間がかかる点などが理由です。そのため施設側が事前に簡易トイレを用意しておき、災害が起きたらすぐに準備できるようにしましょう。
公共施設は有事になると避難所に使われることがあります。企業や学校、自治会などの各種施設は災害への備えとして、簡易トイレを用意してください。
防災用の仮設トイレの選び方
防災用の仮設トイレを選ぶには、さまざまな基準があります。施設の規模に合わせることや、衛生管理のしやすさ、使いやすさ、置きやすさなどから理想を決めましょう。施設の場合は複数の注文が考えられるため、選択ミスは避けたいところです。ここでは理想の仮設トイレの決め方について、以下の4点を見ていきましょう。
施設に合わせて選ぶ
最初のポイントは、施設に合わせた選択です。ここでは使用人数と1人あたりの使用時間を想定しましょう。また自治体から仮設トイレが届くまで1週間以上かかることを見込み、必要な期間を考えてください。ここまで考慮しながら、なるべく使いやすい仮設トイレを選びましょう。
たとえば大規模施設の場合は、仮設トイレへ利用者が集まりやすいといえます。以上を考え、プライバシーの守りやすさや、利用者から見た使いやすさなどをバランスよく考えましょう。タンク容量の大きさや、清掃頻度の少なさも、利用者の多い仮設トイレには重要です。なるべくクオリティの高いものを選べば、災害時の排泄問題に対応できます。自身が勤める施設に合わせて、使いやすいタイプを決めてください。
衛生管理で選ぶ
仮設トイレで多くの人が気になるのが、衛生状態です。以上を踏まえて、可能な限り衛生管理をしやすいものを選んでください。たとえばニオイがたまりすぎると、多くの人が敬遠する可能性があります。防臭をはじめとした各種機能を確かめ、衛生状態に優れたタイプを選びましょう。
防災グッズとしての仮設トイレは、水道につなげずに使うこともあります。そのため汚物によるニオイが、最大の懸念材料でしょう。施設で準備する場合は、避難者のためになるべく使いやすい環境が大切です。以上を踏まえて、衛生管理のしやすいタイプをチェックしましょう。防臭や清掃のしやすさなどから、人々が安心して使えそうな簡易トイレを選んでください。
使いやすさで選ぶ
仮設トイレで大事なポイントとして、使いやすさも挙げられます。利用者だけでなく、施設スタッフにとっても便利なのが大切です。以上の条件を満たせば、非常時に素早く準備でき、利用者も安心して使えます。
簡易トイレを使いやすさで選ぶときは、商品情報を確かめてください。たとえば設置完了までのステップ数が少なければ、災害が起きたときに短時間で準備できます。可能なら工具不要で用意できる形が望ましいでしょう。
施設側が簡易トイレを用意する場合は、多数の利用者を想定して複数置かなければなりません。以上を踏まえて、施設スタッフが扱いやすいタイプが理想です。彼らによっては、防災グッズの扱いに慣れていないケースがあります。そうした方でもすぐに組み立てられる簡易トイレなら、排泄の問題に対応できるでしょう。
置きやすさで選ぶ
簡易トイレを選ぶときの最後のポイントは、置きやすさです。ここでは施設への複数の設置を想定してください。そこで商品情報から高さや幅、奥行きなどの数値をチェックしましょう。小さすぎてもよくありませんが、大きすぎると組み立てにくかったり、特定の箇所に設置できる簡易トイレが限られたりします。
施設内で設置しやすいポイントを見つけ、そこへ並べやすい簡易トイレを考えてください。充分なサイズがありながら、特定の場所にひとつでも多く並べられるようにしましょう。以上の条件を満たせば、トイレに人が並びすぎるリスクを抑えられます。避難者の安心を得るためには、理想の置き方を実現できるサイズを選んでください。置きやすさで簡易トイレを選ぶと、決まった場所に複数を並べやすくなり、避難者の行動をある程度スムーズにできます。
まとめ
災害時の備えとして、施設スタッフは簡易トイレを用意しましょう。自治体から簡易トイレが届くまで、1週間以上かかるかもしれません。以上を踏まえて、衛生管理に優れて使いやすいタイプを選んでください。そうすれば避難者の排泄に関する行動を、ある程度スムーズにできます。
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