災害時に役に立つ!ダンボールベッドの特徴から避難所での有効性を解説

ダンボールはさまざまな面において優れた素材です。組み立て方でかなりの重量に耐えられます。そのためダンボール家具というものが、以前に話題になりました。とくに小さいお子さんのいる子育て世代が、好んで購入しました。子ども用の小さないすや、机・タンスがよろこばれたのです。組み立ても処分も簡単、汚れても気にならず軽いので安全であるという理由からでした。

近年、ダンボールの特徴を生かしたベッドが災害時に役立つと注目されています。今回はダンボールベッドの特徴となぜ災害に役に立つとされるのか、その理由に迫っていきましょう。

ダンボールベッドの特徴

まずは、ダンボールベッドの特徴を解説していきましょう。ダンボールの特性を活かした、非常に数多くのメリットがあります。しかしデメリットももちろんあるので、それにも触れておきましょう。

組み立てが簡単

組み立てが簡単

まずなにより組み立てることが簡単です。ねじを使わないので工具が必要ありません。ダンボールベッドは、ガムテープで止めることも、カッターで切る必要もないように設計されており、手ですぐ組み立てられるようになっています。

時間的には慣れていないと、20分程度かかることもあるでしょう。しかし慣れてくると10分以内に組み立てられるものがほとんどです。最近はダンボールベッドも進化しており、1分程度のものも多く現れています。最短にて30秒での組み立てを可能にしたベッドまでもが存在するのです。

コストが安い

コスト面もダンボールベッドは安く済みます。パイプ製などの簡易製のベッドと比べても低コストです。半額近くになるというデータもあり、数多く買わなくてはならない場面ではかなり費用を抑えられることになります。

リサイクルが可能

リサイクルが可能

組み立てるのも簡単なら、分解して小さくするのも簡単です。またダンボールはリサイクルが容易であることも特徴のひとつです。

東京オリンピックは環境にやさしい大会を目指していて、メダルも携帯電話の金属をリサイクルして作られました。大会で使用される電力も再生可能エネルギーでまかなわれました。そういった東京オリンピックの選手村のベッドに、こちらも再生可能なダンボールベッドが採用されています。

温かい

ダンボールには空気の層ができるため、想像以上に暖かいのです。騒音や振動もある程度吸収できるので、思った以上に快適な素材となります。

湿気に弱い(長期使用ができない)

デメリットとしては紙素材なので、湿気に弱いという点があげられるでしょう。じつは耐重200kgほどあり、強度も折り紙付きなのがダンボールベッドです。しかし湿気を吸うことで劣化してしまい、強度も弱まる可能性があります。長期的な使用には向いていないのです。

なぜ災害時に有効なのか

ダンボールベッドのそれぞれの特徴は、災害時に向いている特徴といえます。長期的には向いていないというデメリットも、災害時の一次的な使用なら気になりません。しかし避難所で使うのが、それほど有効なのでしょうか。床での雑魚寝であれば費用はかからず多くの人に場所を提供できますが、ダンボールベッドを用意するメリットがあるのでしょうか。以下では用意する側、使用する側それぞれからのメリットをみていきましょう。

用意する側に大きなメリット

災害時にベッドを避難所に用意する側といえば、自治体になります。そのなかでのメリットは、費用がかからないこと、組み立てに技術がいらず誰にでもできることがあります。そして終わった後もリサイクルが可能であることです。

ダンボールベッドを製造・販売している会社は、大量発注にも対応してもらえるところがほとんどです。またもしものために保管するのにも、場所をとりません。

使う人にも大きなメリット

避難所では不安もありながら、人口密度も高くなりストレスを感じやすくなります。そういったなかダンボールのベッドで仕切られていることで、パーソナルスペースがはっきりしストレスの軽減につながります。

また床が冷えていることを考えると、冬であったとすればダンボールだとかなり暖かく感じるのです。床から高さを保つことで、ほこりやごみから遠くなりスペースを清潔に保てます。震度や音も伝わりにくくなり、床で寝るよりもかなり快適です。

健康の確保

健康の確保

ベッドの設置によりストレスの軽減になることで、健康的にすごせるでしょう。床で雑魚寝であるより、足腰に負担がかかりません。また深部静脈血栓症(エコノミークラス症候群)の予防になることも注目されています。

加えて、ダンボールベッドは付属で仕切りを付けることが可能な点も魅力です。仕切りでダンボールベッドの周りに壁を作ります。他人からの視線が遮られ、よりパーソナルスペースが快適になることもあります。今はこの仕切りによりソーシャルディスタンスが確保でき、飛沫防止ができる点も非常に大きいポイントです。

健康でいられることは避難所を用意する自治体も、使用する方々にもたいへんメリットになる特徴といえるでしょう。

まとめ

今回はダンボールベッドの特性から、災害時の避難所で役に立つポイントを解説していきました。自然災害が起こらないことを祈るばかりですが、いつ起こってもおかしくないのが災害です。その日に慌てず快適に乗り切れるよう、ダンボールベッドを取り入れることを検討してみましょう。

「萬友商事株式会社」では、ダンボールベッドを取り扱っています。こちらのダンボールベッドは30秒で組み立てられます。そして宅配サイズのコンパクト設計で、3方合計160cm以内になっているのです。このため移動も楽で、備蓄しやすくなっています。ダンボールベッドの導入を検討している方は、ぜひとも一度お気軽にお問い合わせください。